和みのヨーガ

私は幼い頃から感受性が強く、常に体と心に緊張を抱えながら生きてきました。心身共にリラックスして生きていきたいと願いながら、その術が分からなかったのです。鍼灸治療やアロマテラピーなど様々な療法を試みましたが、体の緊張から解放されることはありませんでした。和みのヨーガに出会って、私は初めて自分の体をゆるめる術を知りました。

和みのヨーガは、「体と心をつなぐ」というヨーガの原義に忠実な手当て法です。自分の体に触れ、痛みやコリを感じ、その奥にある心の声に耳を傾けます。体の痛みやコリに触れ、「お疲れさま。もういいよ、がんばらなくていいよ」と心の中で声をかけながら、手当てを行いました。

自分が作りだしたストレスや痛みは、自分で気づいて手当てしていくからこそ、消えていく。自分の中にこそ、自分を癒す力が備えられているのです。和みのヨーガの手当てを始めたとたん、ふだんは冷たい私の手のひらが、あたたかくなります。そのあたたかさの中に、確かな治癒力を感じています。

和みのヨーガは、なでる、さする、押すという誰にでもできる素朴な手当て法です。体をゆるめることで、個々人に備わっている自然治癒力を高めていきます。和みのヨーガにはソロワークとペアワークがあり、ペアワークを通して、お互いに自然治癒力を高め合うことができます。
自然治癒力は体の声、そして、心の声。私は、和みのヨーガのワークの中で、その声に、くり返し耳を傾けることを通して、自分の感受性を生かすべきライフワークを見出すことができました。人生の半ばを過ぎて和みのヨーガに出会い、新たな道が開けようとしています。